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ル・ベスベ花物語

ル・ベスベ花物語

高橋 郁代 / 文藝春秋



青山のル・ベスベというお花屋さんの店主で、フラワーコーディネーターの高橋郁代さんの仕事、花についての思いなどをつづった本です。

よく雑誌でアレンジを見ては素敵だなあと思っていて、去年、今年と母の日のお花をお願いしています(去年義母から「今までで一番素敵な花」との言葉をもらったのです。)

今まで彼女自身のことはまったく知らなかったので、とても面白く読みました。

フラワーコーディネーターの仕事なんて、才能とセンスに恵まれている人なんだろうというイメージでしたが、研究熱心さ、ホスピタリティ精神、相手がどんなことを求めているかを察知する想像力とコミュニケーション力、新しいことを常に試みるチャレンジ精神、仕事への情熱などなど、高橋さんの仕事ぶりは、彼女の業界に限らず、どこであっても通用する一流のものだなあと感じました。

高橋さんはこの業界に入られて30年近くになるそうですが、仕事を始めた頃のセロハン全盛の時代にラッピングペーパーを使ったり、ラッピングにラフィアを使ったり、ブリキ缶や木の箱を使ってアレンジをしたりしていたそうで、今ではよく見かけるけど、もともとは高橋さんのアイディアだったんだと驚きました。

高橋さんご自身は、野の花がお好きらしくて、だからこそ、自分のアレンジでも、自然そのままの形を生かせるようにいけているそうです。花が好きだからこそ、長く楽しんでもらえるように、アレンジの中につぼみを入れたり、お店ではなるべく冷蔵庫に頼らないようにしたり、本当にきめ細やかに仕事をされています。

母の日のお花の注文は、電話でしかしたことがないのですが、一度お店にも行ってみたいと思います。

本に写真のページも何ページか載っていますがとっても素敵~♪
by lucie1104 | 2010-09-01 23:25


読んだ本の簡単レビューと日記


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