人生の法則 「欲求の4タイプ」で分かるあなたと他人
岡田斗司夫さんの「あなたを天才にするスマートノート」(拙レビューはこちら→★)と同時刊行された本。
人は、それぞれの欲求に応じて、司令型(勝つことが至上命題な人々)、理想型(結果よりもプロセスを重視する人々)、注目型(自分の情熱が何より大事な人々)、法則型(仮説を立てるのが大好きな人々)に分けられるというお話。
冒頭に判定テストがあります。また、上の定義だけだといまいちピンとこないのですが、4つのタイプそれぞれが登場するストーリーを通して解説されているので、読むと納得できます。
判定結果はというと、私は理想型でした^^
もう少し詳しい解説を読むと、
理想型は自分の考えているとおりに物事をやり遂げることにこだわります。つまり、結果よりプロセス、目的より手段を重要視するタイプ。
客観的な成功や完成ではなく、他人の目から見ても分からない、確固たる基準や理想像が自分の中にあって、それに近づくことが喜びとなります。
逆にいくら努力しても理想像に近づけないことが悲しみや怒りになる。正義感が強く、頑固なこだわり派が多く、人間としてちゃんとしていたい、立派でありたいという欲求が強いんです。
分かるー。確かにそんな感じ。
判定テストはやっていないのですが、私の夫は注目型と思われます。Twitterで何千人もフォロワーがいたりして(そもそも私はそんなに増やしたいと思わない^^;)見るからに「人から注目されたい、認められたい、頼られたい」欲求が強い。「認められたいと思うあまり、できもしない頼まれごとを断り切れずに引き受けて、評価を下げることも多い」・・・よくやってますorz
(仕事激務なのにマンションの理事会2年やっちゃったり、さらに理事長までやりそうになった(←私が無理に止めた)なんてこともありました)
あともうひとつ妙に納得したのが「注目型と司令型は基本的に他人を動かそうとし、逆に理想型、法則型は他人に動かされまいとする」ということ。
うちの夫はともかく私を含め人を動かそうとします。で、理想型の私は人に指図されるの嫌い(笑)それでよく衝突するんですが、これがこのタイプの違いによるものなんだな~と。理解できても嫌なものは嫌だけど、注目型だからしょうがないか・・と多少諦めの気持ちができました。
このようにタイプ分けは、人間関係の潤滑油として役立ちそうなわけですが、それだとよくあるタイプ分けとそんなには変わらないかも。でもこの本ですごいのは、なぜこの4タイプがあるのかという理由から、私たちの生きる意味まで見出しちゃってること!
よく「生物は遺伝子の乗り物」なんて表現をしますが、生物の目的は「生きながらえて、子孫を残す」ことだということはよく理解できます。
ところが人間は時に国や理想のために命を落とすというような↑の目的と矛盾した行動を起こすことがある。
その原因は、私たちが生物として子孫を残す遺伝子的な本能と同時に、「文化を生きながらえさせて、文化を広める」という本能を持っているから。そしてその文化を広めるのに、4つのタイプが、それぞれ文化を純化する(理想型)、文化を分類する(法則型)、大きい声で外にアナウンスする(注目型)、それで勝ちに出る(司令型)のに役立つだということ。
そして、私たちの生きる意味=人生の目的というのは、文化を、情報を、「受け取って」「考えて」「真似して」「伝える」ことだということ。
すごい大胆な仮説ですが、なるほど!!と思いました。
自分の根源欲求が理解できたのはすごく大きい。これから何かを選択する時、自分という人間について考える時、ひとつの新たな視点が加わった感じです。
それに岡田さんのこの発想と論理展開、スマートノートの効果でしょうか。私は今第3フェーズを今やっているのですが、続けてがんばっていきたいと思います。
by lucie1104
| 2011-04-13 06:12
| 自己啓発
読んだ本の簡単レビューと日記
by lucie1104