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第四回親キャリ勉強会~あとりえ悠さんのストーリー~

もう一週間経ってしまいますが、第四回の親になった私達のためのキャリア勉強会のレポです。

毎回毎回学ぶことの多い勉強会でしたが、今回も素晴らしかった(*^_^*)行って良かった〜。

これまで三回で学んだことをおさらいした後、今回はスペシャルゲストから、ご自身のキャリアストーリーを語っていただきました。

お話頂いたのは、元教職員で、現在ステンドグラスの作家をされている悠さん。

ブログはこちら↓ステンドグラス、ホントに素敵!!

http://you3113.hatenablog.jp/

お子さんお二人を育てながら小学校教員を20年以上勤め、その後お母様の介護と仕事と両立する中で病気を患い教員を退職。それから五年後あるきかっかけから趣味のステンドグラスを仕事とされ、現在ご活躍中というキャリアの持ち主です。

もうお孫さんもいらっしゃる世代ですが、同じ目線で語って下さり、また気さくなお人柄で身近な方のお話のように聞かせて頂きました。

お話の中で印象的だったことを、断片的にここにシェアしたいと思います。

□ 第二子の育児休暇取得後、仕事が辛く感じて辞めようと思った。でも、たまたまある生徒の作文の中の「つらいことがあっても諦めてはいけない」という一言が、明日にも辞表を出そうとしていた気持ちをとめて、あと一年だけやろうと思えた。

□ 一年だけと思うと、この運動会も、この算数の授業も、このプールも、全て最後だと思うからいくらでも時間をかけて努力することができた。そしてその努力によって変われた。

□ 子育て期は仕事のスピードが乗らない。20代前半で出産された悠さんは、上のお子さんが高校生になった40代から仕事だけに没頭することができた。

□ 学生時代に、障害児の教育に携わろうと志し、それが「くさび」となって胸に刺さっていたから、途中でやめることはできなかった。

□ 一番困難と思った聴覚障害の子どもの支援がしたいとずっと希望していた。そして20年以上経ったある日、その夢が現実となった。非常にやりがいがあった。聴覚障害の支援のポストは非常に少なく狭き門だったが、悠さんを知らないなんてモグリと言われるほど、ずっと市内の保育園、養護学校でコネクション作りをし、布石を打っていた。

□ 教職は子どもの成長をみる喜びがあり、それがご褒美。自分も成長できる素晴らしい仕事。面白さが止まらなかった。

□ 職場の人たちとの輪を作ることも大事にしていた。直接子どもたちの教育とは関係ないかもしれないけれど、職場の人たちと関係を作り、仲良くすることが、教室内での子どもたち同志の関係を作ることにもつながると思っていた。

□ 学生時代、美大に進みたいと思っていたけれども家庭の事情で教育学部に進んだ悠さん。学校の仕事は、行事ごとに装飾物を作ったりすることが楽しく、楽しいこと、好きなことにあふれていた。趣味は?と聞かれると「仕事です」と答えるほど。

□ お母様が介護状態になった後、介護と仕事の両立に悩む。代わりの立てられない仕事で、穴をあける痛みに苦しんだ。

□ 5年間のうつ病の間、子どもたちは巣立ち、母はグループホームに預け、仕事は退職を余儀なくされ、もう生きている意味がないと思った。

□ 今は40歳で出会ったステンドグラスを仕事としているが、ステンドをやっていて、教職と似ていると思うことがある。注文してくれたお客様の意図を汲み取る、人と向き合う技術。教職として培ったものが生きている。

□ 注文がたくさん入っているが、自分が作りたいものがたくさんある。毎年デザインを30点ほどしている。

□ 保育園でのパートの仕事もしている。自分の子どもを小さい時から(第一子は産休後すぐ)預けていたから、自分の子どもたちがこんな風に可愛がられていたのかと思うことができる。ステンドをやってなければ保育園で働いていると思う。

□ かぶりえさんから年表を書いて、その下にカーブで曲線を描いて欲しいと言われて描いたけど(人生の浮き沈みを)、これは渦中にいたら絶対に書けない。今だからこそ書けること。


本当に惹きつけられるお話で、胸がいっぱになってしまいました。一時間ほどでしたがもっと聞いていたかった!

悠さんは人格と才能を兼ね備え、さらに努力を惜しまない稀有な方ですが、何故か身近な方のお話のような感じで聞かせて頂きました。

私は、母や親せき、夫の母も専業主婦なので、そういう身近な人でワーキングマザーがいたら、こうやってキャリアストーリーを聴いてみたいなあと思ったり。

それから、第二回の親キャリ勉強会の中で「Planned happen stance」という考え方について学んだのですが、まさに悠さんのキャリアはこれを体現しているなあという感じでした。

悠さんはステンドの作家を目指していたわけでは全然なく、そもそもステンドを始めたのも、ご近所の方に強引に誘われて行ってみたのがきっかけ。そんな偶然から今の状況にいたったわけですが、上にも書いている通り、教員としての仕事の中で、人とのコミュニケーション力を磨き、教員の仕事の中にも自分の好きなデザインの仕事を楽しんでいました。そんな悠さんだからこそ、偶然を引き寄せ、成功に結びついているんだなあと感じさせられました。

それから悠さんは、話の中で自分の好きなことについて、たくさんお話されていました。好きなことだから、頑張れるし、強みになるのだなということも感じました。自分が好きなことを自覚しておくことも、大切なことだと思います。

かぶりえさんが、今回の企画は、これまで学んだいろんなことを、ひとつの線で結びたいという思いから考えたとおっしゃっていました。かぶりえさんの企画力、さすが!私は二回目からの参加でしたが、理論として学んだことが、ひとつのケーススタディー(と言ったら失礼ですが)を通して、見事につながったと感じました。

今回で親キャリ勉強会終わってしまうのが残念です。この学びをこのまま終わらせたくないですし、ここで知り合った皆様とまたぜひお会いしたいと思うので、同窓会熱望!私も是非お手伝いさせていただきたいと思います。

かぶりえさん、悠さん、ご一緒させて頂いた皆様、ありがとうございました。
by lucie1104 | 2012-12-16 12:59 | 自己啓発


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