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酔いがさめたら、うちに帰ろう。

酔いがさめたら、うちに帰ろう。
鴨志田 穣 / / スターツ出版
ISBN : 488381047X

著者は漫画家西原理恵子の旦那さん。「毎日かあさん」にちょこちょこ登場している。この本は、アル中で体がボロボロになり、入院を決意してから、思いがけない理由で退院するまでの自伝的小説(フィクションと書いてあったけど、ほぼノンフィクションでしょうね・・・)

アル中の人は周りにいないし、麻薬中毒と比べるとそんな大変なものというイメージがなかったんだけど、実際はこんなにも壮絶なものなのね。。。本当にやめよう、やめよう、と思ってるのに、そのなかなか抜け出せないその感覚がよくわかった。そして周りの人達を何度も裏切ることによって、ものすごく傷つけ、またそのことに自分が傷ついてしまうということも。

依存してしまう心理というのは、わからなくもない。というかよくわかる。一緒にするのはどうかと思うけど、私の場合は、甘い物依存。本当にやめたいと思ってるのに、イライラしたとき、嫌なことがあった時、つい手をのばしてしまう。ほんの一口でタガが外れて、そのまま理性を吹っ飛んでしまう。そしてその後の罪悪感。人間は誰しも弱いものなのでしょう。一歩間違えば、彼と同じようになってしまう危険性は誰にでもある。

この本を見ても、「毎日かあさん」を読んでも、相当なすったもんだがあったんでしょうが、入院した鴨志田氏を見舞った時、子供たちを先に部屋から出して、元妻が唇を重ねてきたという箇所がある。色々あってもやっぱり愛しているのね・・・。西原理恵子の懐の深さを感じた。

西原理恵子と言えば、こちらの、勝間和代さんとの対談が面白かった。
by lucie1104 | 2008-06-04 06:47


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